大阪産(もん)の美味しいしらすをおかきで食べる

 水産加工会社なのにおかきを販売している会社って、どんな会社だろう?そんな疑問がしらすおかきを食べながらふつふつと沸いていました。大阪湾産にこだわり、水産加工製造業として、しらす・天日干しちりめんじゃこ・いかなごの釘煮や干物などを製造販売している、阪南市の横田水産さんにお邪魔してきました。
 

大阪産(もん)のしらすは美味しい!

 訪問した日は午後からあいにくの雨でしたが、午前中は漁が行われたということで、代表の横田忠哉さんはしらすの仕入に行かれていました。しらすの漁は春から年内頃まで行われるそうです。仕入は漁の行われる月火木金にありますが、天候や冬場などでは漁に出ない日もあります。
 大阪湾は地形的に多くの川が流れ込むため、海水に栄養が豊富に含まれているそうです。そのため、大阪湾では栄養たっぷりの美味しいしらすが育つんだそうです!
 

美味しい釜揚げしらすを届けたい

 しらすは巾着網漁業や船びき網漁業で漁がおこなわれます。しらすの加工の様子を見せていただきました。仕入れてきたばかりの生のしらすは、透明でとても綺麗でした。しらすは鮮度が命なので、すぐに水洗いをして茹でます。素早い作業は、美味しさを保つ秘訣です。

横田水産_生しらす2
仕入れてきたばかりの新鮮なしらすはきれいな透明でぴちぴちしています
 
横田水産_チェック
ベルトコンベアーで他の稚魚などが混ざっていないか再度チェック
 
 シラスをゆでる時間は、温度は98℃~100℃で約3分。自動煮沸釜の中を水流に乗って迷路のように進むうちに茹でられていきます。この時、一気に大量の湯気が湧き上がり、湯気とともにしらすのいい匂いが充満していきました。

横田水産_自動煮沸釜
自動煮沸釜で約3分間茹でられたあと別のコンベアーに乗って出てきます
 
横田水産_ベルトコンベアー
コンベアーで粗熱と水分を取ります
 
横田水産_釜揚げしらす
出来立ての美味しい釜揚げしらす
 
 コンベアーで飛ばし粗熱を取った釜揚げしらすは、せいろに入れて冷蔵庫で保管されます。天日干しちりめんじゃこは、せいろごと工場の屋上で天日干しにされます。

横田水産_しらす天日干し
天日干しの様子(撮影:横田水産)
 
 太陽の光をいっぱい浴びた天日干しちりめんじゃこはカルシウムたっぷりで美味しいこと間違いなし!「自然の光をいっぱいに浴びたちりめんじゃこは、本当に美味しいんでねぜひ食べてもらいたいです」と横田さん。
 

自慢のしらすが美味しいおかきに

 2年前のある日、阪南市の事業者の集いで地元の物を使って新しい大阪産(もん)を作ろうという企画が出たそうです。その時に、地元・阪南市の辻茂製菓さんとコラボしようと言うことで生まれたのがしらすおかきだそうです。味付けやおかきの形、パッケージなど何度も試行錯誤を重ねたそうです。
 今は店頭だけでなく、百貨店やミュージアムショップの催事などでも販売されていますが、まだ知名度は低い、と代表の横田忠哉さん。「販路拡大も視野に入れているが、それよりももっと地元の人に知ってもらいたいんです。それからね、パッケージや形もまだまだ大阪らしく、もっと面白くしていきたいんですよ」と笑顔で話してくださいました。

横田水産_横田忠哉さん
横田水産代表の横田忠哉さん
 

 山忠 横田水産  詳細情報

取材協力:山忠 横田水産
取材日:2014年10月20日(月)
取材・撮影:石川いづみ

山忠 横田水産

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